まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部6年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

医学部在籍中の学士号 iBSc ①学士号取得の意義

イギリスの医学部では、iBSc (intercalated BSc)といって1年間医師免許取得に向けた勉強から離れて、理学士号(BSc: Bachelor of Science)を取得するシステムがあります。 私が在籍しているUCLの医学部では、学士編入の学生以外3年次で全員iBScを行うことに…

コロナワクチン接種の体験談

イギリスでは、臨床実習を行う医学生も医療従事者として早めにワクチンを受けることができます。 なるべく多くの国民にまず1回目の接種を行うため、1回目を打った約10週間後に2回目を打つことになっています。 私は実習先の病院で、1月中旬に1回目、3月下旬…

COVID-19に振り回された今学期が終わりました

1月に始まったモジュールが、今日終わりました! ちょうどイギリスが第2波に追われている時に、COVID-19の影響を直に受ける呼吸器内科、循環器内科、内分泌代謝・糖尿病内科、救急の4つの診療科で実習を行ってきたので、特に大変だったこと、身についたこと…

チャリティー団体 SKIP ~低・中所得国の子どもの福祉プロジェクト~

私が医学部の学習と並行して行っている課外活動を、これから少しずつ紹介していきます! それぞれの活動の意義や活動から得る学びを振り返ることで、今後の私の活動の方向性を考える機会にもしたいと思います。 まずは、私が大学1年の時から彼是3年以上続け…

学術ジャーナルに初掲載!

私は今まで学会誌や医学雑誌に投稿する経験がなかったのですが、先日初めて「会員の声」として国際保健に関する学会誌に投稿した文章が採択されました! 投稿のきっかけとなったシンポジウム 昨年11月に開催された、グローバルヘルス合同大会 2020 大阪の学…

ロックダウン中のイギリスの最近の様子

ロンドンは、3月になって日が長くなってきました! 年末年始は午後3時には薄暗くなっていましたが、今は午後5時半頃まで明るいですし、少しでも日中に晴れ間がのぞく日が増えてきました。 ↑雲一つない青空だった日。といってもこの約2時間後には曇って雨が降…

医学生としてコロナ対応のお手伝い ⑤実際に参加して

イギリスのCOVID-19感染者数は大分落ち着いてきたものの、私の実習先の病院ではまだまだ患者さんを多く受け入れているので、医学生も実習の合間を縫ってお手伝いに参加しています。 今回は、緊急治療室(ICU)でのコロナ対応のお手伝いに医学生として参加し…

医学生としてコロナ対応のお手伝い ④緊急治療室での1日

学会発表の準備やインターン、実習に追われていて少し更新が開いてしまいました…。 ロンドンではかなり新型コロナの患者数が減ってきています!! それでも私の実習先の病院ではまだ通常のキャパシティ以上の患者数をICUで受け入れているので、医学生のコロ…

どうしてUCLの医学部を選んだの? ⑤大学選びで見逃していたこと

今まで、医学部のカリキュラムや学費・学習環境という観点から、私が出願大学を選んだ際に重視していたポイントを紹介してきましたが、今回は、私が今振り返って「比較すればよかったなあ」と感じるポイントについて書きたいと思います。 大学の所在地 所在…

救急のシミュレーション&血液ガスの採血

私は今学期のモジュールで、呼吸器内科、循環器内科、内分泌代謝内科、救急外来での実習を行っています。 先日その一環として、実践的なスキルを身に着けるために、救急のシミュレーションと血液ガス分析用の採血の練習を行いました。 救急のシミュレーショ…

どうしてUCLの医学部を選んだの? ④学費・学習環境

前回は、イギリスの医学部合格を目指すと決めてから、出願大学を選ぶ際に私がどのようにカリキュラムを比較したかまとめました。 大学選びでは、専攻のカリキュラム以外にも、学費や学習環境といった大学生活に大きく影響する要素も無視できません。 ↑雪や雨…

初めての夜勤

以前ご報告した足の怪我が大分治り、少しずつ病院実習に復帰しています。 先日初めて夜勤実習をこなしたので、その感想を残しておきたいと思います。 ↑初めての夜勤のお供は、日本から持ってきた貴重なソイジョイ! 夜勤中におこなったこと 今回の夜勤は午後…

どうしてUCLの医学部を選んだの? ③大学のカリキュラム

イギリスの大学受験では、最大5コース(そのうち医学部は最大4コース)しか出願できないので、30以上ある医学部から4つを選ばなければなりません。 様々なウェブサイトやオンラインで閲覧可能な大学のProspectusを活用して、情報を収集していました。 例えば…

どうしてUCLの医学部を選んだの? ②国選び

「どうしてUCLの医学部を選んだのか」という質問に対する答えとして、前回は海外の医学部に挑戦する決断に至った経緯をまとめました。 今回は、海外とひとくくりに言っても様々な国の選択肢がある中で、私が留学先として検討した国や、最終的にイギリスの大…

医学生としてコロナ対応のお手伝い ③病院外でのボランティア

イギリスでは、ロックダウンのおかげか1月上旬から徐々に感染者数が劇的に減っており、また最近になってやっと死者数も減少に転じています。 病院への負担もピーク時に比べると軽くなりましたが、依然として緊急治療室では人手が不足しているので、医学生の…

どうしてUCLの医学部を選んだの? ①日本か海外か

「イギリスの医学部に在籍する日本人なんてあまり聞かないけれど、どうしてUCLの医学部に進学したの?」 これは、初対面の方にほぼ必ず聞かれる質問です。 私は小学生から「将来はお医者さんになりたい!」と思っていましたが、高2でインドに留学するまでず…

オンライン授業でも臨床手技を習得したい!

新型コロナウイルスの感染が再拡大したことを受け、政府の方針で大学の対面授業は2月下旬まで中止されています。 医学部等実習を必要とする一部のコースはこのルールの例外とされていますが、それでも学生間での感染拡大を防ぐために、講義やチュートリアル…

海外旅行保険で病院受診

渡英してから3年以上経ちますが、幸いなことに私は今まで一度も体調を崩したことがなく、イギリスで病院にかかったことがありませんでした。(もちろん実習では何度も行っていますが笑) 1月中旬に家で足をひねり、足の甲の真ん中の外側にあるcuboid bone (…

医学生としてコロナ対応のお手伝い ②参加の決断とサポート

日本では医学生がコロナ対応に当たることはまだあまり現実的ではないと思うので、私一個人の視点から、イギリスの医学生がどのようにパンデミックを受けた医療現場の最前線で活動しているかまとめておきたいと思います。 ①では、集中治療室(ICU)等でコロナ…

医学生としてコロナ対応のお手伝い ①準備

ロンドンの感染状況はまだまだ回復の兆しが見えません...。 私の大学の附属病院の様子がBBCで取り上げられていました(日本語字幕付きです)。 病院のキャパを拡大して対応しているため、医療従事者もかなり身体的・精神的に疲弊している様子が伝わってきま…

コロナ禍での病院実習

コロナウイルスのパンデミックを受けて多くの学校がオンラインに切り替わりましたが、実習時間が卒業要件に含まれている医学部のようなコースでは、完全オンラインとはいきません。 これまでのUCL医学部での病院実習の状況の変化について、時系列で簡単にま…

イギリスへの入国記録(2020年1月)

日本に年末帰国していて、当初の予定より1週間ほど遅れてロンドンに戻ってきました。 ほぼ2週間の自己隔離で終わった冬休みでしたが、ゆっくり過ごしていたので精神的にリフレッシュできました。ロックダウンに加えてmajor incident(重大事態)が宣言されたば…

ブログ始めます!

はじめまして、まーしーです。 自己紹介 私は現在イギリス・ロンドンのUniversity College London(UCL)で医学部4年に在籍しています。 ↑去年の冬、コロナ禍が到来する前にオックスフォード近郊のブレナム宮殿へ旅行に行きました。また早く自由に旅行したい…