まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部6年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

ロックダウン中のイギリスの最近の様子

ロンドンは、3月になって日が長くなってきました!

年末年始は午後3時には薄暗くなっていましたが、今は午後5時半頃まで明るいですし、少しでも日中に晴れ間がのぞく日が増えてきました。

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↑雲一つない青空だった日。といってもこの約2時間後には曇って雨が降っていましたが…。

 

COVID-19の蔓延状況

感染者数

変異株が急速に蔓延した1月頭には、週平均の1日の感染者数が6万人を超えることもあり、新規感染者数・死者数ともに世界ワースト1位だったイギリスですが、現在は6千人台まで1日の新規感染者数が減りました。

私の実習先の病院では、ピーク時に緊急治療室で病床数のおよそ3倍の患者さんを受け入れていましたが、現在は病床数程度まで減ってきたと聞いています。

ワクチン接種

イギリス政府がかなり力を入れてワクチン接種を進めているので、これまでにイギリス国民の38%(約2400万人)が1度目の接種を、2.5%(約150万人)が2回目の接種を終えています。

Pfizer, AstraZeneca, Modernaの3社のワクチンを提供していますが、どれが当たるかは接種時までわからないようです。

医学生は医療従事者と同じく優先的にワクチンを接種できたので、私も1月中旬に1回目のPfizerのワクチンを実習先の病院で受けました。

Pfizer社は、1回目の2~3週後に2回目を接種するよう推奨していますが、イギリスではなるべく多くの人にワクチンを行き渡らせるために、2回目の接種は1回目の約10週間後になっています。

そんなに時間を空けて大丈夫なのかと心配していましたが、先日イスラエルで行われた研究で「Pfizerのワクチンを1回打っただけで85%の効果が得られる」と発表されたので、少し安堵しました。

 

ロックダウン段階解除のスケジュール

イギリスでは年始から全土のロックダウン措置が敷かれていますが、6月までに段階的に解除されていくと先月末発表されました。

  • 3月上旬:学校再開、別世帯の1人と屋外で会える
  • 3月末:屋外スポーツの再開、6人以内または2世帯で屋外で集まれる
  • 4月中旬:美容院・小売店・公共施設の再開、レストランの屋外営業再開
  • 5月中旬:レストランの屋内営業再開、1000人以内の屋内イベント・4000人以内の屋外イベントの再開
  • 6月下旬:完全解除

といったスケジュールがイギリス政府によって示されました。

9月に新学年が始まってから学生団体の活動がすべてオンラインで行われているので、早ければあと1か月後から、一緒に活動しているメンバーとご飯に行けることが楽しみです!!

実習に行く以外あまり外出していないので、久しぶりにロンドンの中心街で気晴らししたいなとも思います。

ただ、ワクチン接種が予定通り進まなかったり、新しい変異株が流行したり、入院患者数や感染者数が急増したりすると、このスケジュールより解除が遅れてしまうので、まだまだ油断禁物です。

 

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 ↑生活必需品を扱うお店以外は現在閉まっています。文房具屋さんの装飾が、いまだに12月初旬のクリスマスセールのままです。

 

街の様子

天気が良くなってきたうえにロックダウンの終わりが待ちきれないからか、(屋外での接触がまだ許されていなかった)先月末の土日には広い公園でピクニックを楽しむ人が多かったようです。

www.standard.co.uk

イギリスでは屋外でマスクをしている人が少ないので、感染が再拡大しないよう祈るばかりです…!