まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部6年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

学術ジャーナルに初掲載!

私は今まで学会誌や医学雑誌に投稿する経験がなかったのですが、先日初めて「会員の声」として国際保健に関する学会誌に投稿した文章が採択されました!

 

投稿のきっかけとなったシンポジウム

昨年11月に開催された、グローバルヘルス合同大会 2020 大阪の学生シンポジウムで、パネリストの一人として登壇する機会をいただきました。

元々は大会名の通り大阪で開催される予定でしたが、昨年はオンライン開催となったので、私もロンドンから参加できました!

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シンポジウム前半では、3か国の医学生パンデミックにどのように対応したかをそれぞれ発表し、後半には全体のパネルディスカッションや質疑応答を行いました。

日本の医学生の方の発表から、病院実習が中止された分の時間を有効活用して、

  • 医療アプリを開発したり
  • 医学生の感染予防についての知識を向上させたり
  • 厚労省の調査に関わったり

と、出来ることに注力していたお話を伺い「すごいな~」と感心してばかりでした。

イギリスの医学生が病院内外で行ったボランティア活動について発表したところ、日本の大学教授の先生が興味を持ってくださったので、投稿してみようと思い立ちました。

 

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↑学生シンポジウムの様子です。イギリス午前4時前から参加したので、私だけ背景が暗いですね…笑

 

投稿の狙い

パンデミックを受けてイギリスの医学生が医療現場で働いていたことは、日本でも報道されていましたが、医療現場の逼迫を強調する意味合いが強かった気がします。

しかし、病院内での活動をするために、医学部や病院がどうやって医学生を募集したか、またどのようなサポートを提供したかについてはあまり知られていないと感じていました。

また、病院外でのボランティア活動、例えば

  • 医療従事者の生活のサポート(子守、買い物代行)
  • 医療情報の複数言語への翻訳
  • 世界中の学生団体との連携

といったことには、焦点が当たらなかったと思います。

そのため、日英の学生の反応の違いや大学が果たせる役割について、文章にまとめて日本語で発信することは有意義だと考えました。

 

日本国際保健医療学会での口演

その後、今回のレター投稿の内容や、医学生メンタルヘルス支援について、2月頭と3月頭に日本国際保健医療学会の地方会で口演の機会をいただきました。

学会発表は初めての経験で、質疑応答でどんな質問がされるかドキドキしていましたが、2回とも上手く行ったのではないかと思います!

1週間ほど前には、私の学会発表を聞いてくださった1人の医科大学の教授の先生が、日本の医学生との交流セッションを企画してくださったので、学会口演の時とは異なる視点からフィードバックをいただけました。

 

読んでいただけると嬉しいです!

シンポジウムの座長さんにたくさん助けていただきながら書き上げた原稿が、実際に学会誌に掲載されると思うと達成感を感じます!

短い文章ですので、以下のリンクから是非ご一読ください。

 

www.jstage.jst.go.jp