コロナワクチン接種の体験談
イギリスでは、臨床実習を行う医学生も医療従事者として早めにワクチンを受けることができます。
なるべく多くの国民にまず1回目の接種を行うため、1回目を打った約10週間後に2回目を打つことになっています。
私は実習先の病院で、1月中旬に1回目、3月下旬に2回目を打ちました。
↑接種会場で渡されるパンフレットと、接種記録カード(裏に接種した日時やワクチンのタイプが記載されています)
ワクチン接種まで
医療従事者用のワクチン予約サイトから、好きな日時を選んでオンラインで予約します。
特に体調面で接種に向けて準備しておくことはないのですが、国民保健サービスの登録番号、病院での登録番号、かかりつけ医の連絡先など、当日書類に記入する情報を事前にまとめておきました。
また、薬のアレルギーがある場合は、ワクチンの成分にアレルギー物質が含まれていないか担当の方に確認していただく必要があるので、薬の名前を事前に思い出しておくと当日スムーズです。
ワクチン接種会場で
まず受付を済ませたら、個人情報や↑の情報をその場でフォームに記入し、1つ目のブースに呼ばれるまで待ちます。
ワクチン接種に関する合意
1つ目のブースでは、
- 書類の記入内容の確認
- ワクチン接種に伴うリスクの説明
- 重大な副作用が後日起こった場合に報告するシステムの説明
- ワクチン接種後もソーシャルディスタンスやマスク着用ルールを守るよう忠告
を行い、ワクチン接種に関する合意を取ります。
ワクチン接種に合意すると、アレルギーの有無を確認した後、2つ目のブースに案内されます。
ちなみに、この1つ目のブースで担当だった方が大の日本好きで、ロンドンの美味しい焼き鳥屋さんを教えていただきました。笑
いよいよ注射!
2つ目のブースで、再度ワクチン接種への合意を確認したのち、注射します。
二の腕の方に近い部分に筋肉注射でワクチンを接種するのですが、1~2秒と一瞬で終わります。
10分間の経過観察
重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)は、接種後数分で起こるとされているので、接種後10分間は接種会場内の椅子に座って過ごします。
ワクチン接種後
接種後は普段通りの生活を送って良いのですが、接種部位の痛みや体調不良を起こす場合もあります。
私の医学部の友達の中にも、まったく痛みがない人もいれば、発熱が3日間ほど続いた人もいるので、個人差が大きいです。
あくまで一例として、私の接種後の様子を書いておきます。
1回目の接種後
翌日に軽い腕の筋肉痛があっただけで、接種2日後からは特に違和感もありませんでした。
2回目の接種後
お昼ごろに接種したのですが、その日の夜に腕の筋肉痛と頭痛がありました。
翌朝になっても痛みが改善せず、念のため熱を測ったところ微熱があったので解熱剤(パラセタモール)を服用しました。
微熱は接種2日後に、腕の筋肉痛は接種3日後になくなりました。
私の周りでは、1回目より2回目の接種後の方が体調を崩す人が多いと感じています。
イギリスの感染・ワクチン接種状況
COVID-19の新規感染者は1日4000人台にまで減りました。
また、ついにイギリスの人口の半分がワクチンの1回目の接種を終えました。
ワクチン接種がこのペースでスムーズに進み、1月のような感染拡大が繰り返されずに規制が緩和されていくことを祈ります…!
しかし、フランスではロックダウンを全国に拡大するなど、ヨーロッパ全体ではまだまだ感染が収まる気配がないので、まだまだ気は抜けなさそうです。