まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部6年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

最近の英コロナ事情&病院実習

先月中旬に始まったモジュールが、早くも半分終わってしまいます。

このモジュールが終われば年に一度の学年末試験なので、日々の実習に加え、(詰め込んだ分が抜けてしまった)1学期や(コロナであまり実習できなかった)2学期の内容を復習しなければいけません…!

実習の疲れを取りつつ、勉強時間をまずはしっかり確保しようと思います。

 

ロックダウンは順調に段階解除されています!

医学部の話の前に、イギリスでのCOVID-19状況を記しておきます。

イギリスではここ1か月ほどCOVID-19新規感染者数が2000人台/日で推移しており、5月になってから死者数が10人/日を下回るようになりました。

先月中旬、屋外飲食が解禁され生活必需品以外を扱うお店が再開した時は、人の流れが一気に増えたので心配していましたが、(今のところ)リバウンドすることなく経済活動が再開しています。

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↑中華街の様子。道が広いので、どのお店もイスとテーブルをたくさん外に出して屋外営業しています。まだ夜は寒いので、料理がすぐに冷えてしまうのが難点…!

 

ちなみに17日から屋内飲食が再開し、来月下旬にはロックダウンが全面解除される予定です…!

コロナワクチンについてですが、5月15日時点で38歳の人まで接種の案内が送られているそうです。

インドでの変異株感染拡大を受けてさらにワクチン接種を加速するとジョンソン首相が公表したこともあり、7月末までの成人全員接種完了という政府目標が達成できそうな勢いです。

 

整形外科&リウマチ内科

6週間かけて、整形外科とリウマチ内科で実習しています。

今学期は4年生のシラバスのうちで唯一外科系の実習を含むので、とても楽しみにしていました。

COVID-19の感染が落ち着いて病院の負担が軽減したため手術や外来が再開していて、充実した実習の日々です!

整形外科の手術

整形外科の実習では手術に入る機会が何度かありました。

大腿骨頸部骨折の治療として股関節を人工関節で置換する手術では、血液吸引を担当させていただいたり、他の骨折の手術では、金属プレートを固定するねじを入れさせていただいたりしました。

立ちっぱなしでの手術見学はオンライン授業で鈍った体には応えましたが笑、ドラマを観てずっと憧れていたガウンやキャップを身に着けて間近で手術を見学して、たくさん学ぶことがありました。

執刀医の先生、助手の先生、麻酔科の先生、看護師さん、全員が1つのチームになって手術を進めていく姿勢が素敵だなと感じました。

ガウンの着方や手の洗い方を手取り足取り教えていただいたので、今後回数を重ねて慣れていきたいです!

リウマチ内科での外来診察

リウマチ内科では、自己免疫疾患を持つ患者さんや様々な関節症を持つ患者さんと出会いました。

自己免疫疾患とは、体の免疫システムが何らかの理由で(先天的因子、後天的因子の両方が発症に寄与しているといわれています)臓器や組織を異物と認識し、攻撃してしまう病気の総称です。

実習や勉強をしていて、去年身に着けた免疫学の知識が生きていると感じますし、やはり私は免疫に興味があるんだなと再認識しています。

長期化する治療で重い副作用に苦しんだり、痛みから精神的に追い込まれてしまったりする患者さんにもお会いして、より効果的な治療法を見つけるための研究への熱意も絶やしたくないと思いました。

 

まだまだ書きたいことがたくさんあります!

麻酔科での実習、セミナー登壇、アワード受賞、最近のご飯事情などなど書ききれていないことがたくさんあるので、近いうちにまた更新できるよう頑張ります!