まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部6年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

1か月の外科実習

早くも一か月の外科実習が終わり、今は一般内科・内分泌代謝内科に毎日お世話になっています。

実は4年生の時にも外科を回る期間があったのですが、COVID-19が一番猛威を振るっていた時期だったので、あまり経験を積めませんでした。

今回一般外科を3週間、整形外科を1週間回った活動記録を残したいと思います。

 

毎日のスケジュールは特に厳しく決まっていたわけではなかったので、医学生個人の興味に応じて自由に決めることが出来ました。

 

毎朝の回診

外科では他の科より1時間早い8時から専門医・専攻医の先生による回診が始まります。

外科の患者さんは病院内の複数の病棟に散らばっており、専門医・専攻医・初期研修医の先生がチームになって病棟を移動しながら担当患者さんを回診していきます。

専門医の先生の中には毎日病棟にこない先生や午後からいらっしゃる先生もいたので、専攻医・研修医・私で回ることもよくあり、カルテを書く練習を積めました。

回診開始前にこれまでの治療プランや病状を確認してカルテの下書きを作り、回診中に所見や今後のプランについて加筆し、研修医の先生に確認していただいて提出していきます。

回診中に研修医の先生と一緒にその日にやることをリスト化して、回診終了後にこなしていきます。(詳しくは下へ)

当直の先生と一緒に救急外来の患者さんを診に行った際は、問診を取ったり腹部の触診を行ったりもしました。

 

手術

朝の引継ぎで参加したい手術を見つけたら、手術着を着て隣の手術室に向かうこともできます。

腹腔鏡下胆のう摘出術、小腸閉塞の開腹術、膝の関節鏡、大腿骨頸部骨折の骨接合術などに参加し、先生の監督下でねじを埋め込んだり切開部を縫合したりもしました。

整形外科の手術は何度もX線を撮りながら進めていくので、放射線から身を守るジャケットと(首の甲状腺を守る)首ベルト?のようなものの上から手術着を着ます。

成人式の振袖より重くかなり疲れてしまったので、体力の衰えを感じました…。

 

その他タスク諸々

回診がひと段落したら、回診中にリスト化したタスクの中から出来そうなものを割り振ってもらいます。

採血、ルート確保、導尿カテーテル、神経診察を多く担当しました。

病棟の看護師さんに点滴のコントロール方法や手術の傷口の消毒について手取り足取り教えていただく機会もありました。

また、私が付いていた専門医の先生は腹腔鏡下胆のう摘出術を多く担当しており、患者さんは基本的に手術の翌日に退院していくので、退院記録の下書きをパソコンで書き続ける日もありました。

 

外来

整形外科や乳腺外科の外来でも診察に立ち会いました。

骨折外来では、怪我の経緯や日々の生活への影響を患者さんに事細かに聞いていたのが印象的でした。

ちょうど日本人の患者さんがいらしていたので、実習を開始してから初めて日本語と英語の通訳を担当しました!!

 

最後に

一般外科・整形外科で扱う疾患や手術について知識を整理できただけでなく、来年から初期研修医として働くにあたり求められる能力や仕事内容について理解が深まった1か月でした!

 

↑最初のローテーションが終わったお祝い?のピザパーティー。この3倍の量のピザがありました笑 ピザを食べながら、医学実習担当の先生方に実習のフィードバックを行いました。