まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部4年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

医学部在籍中の学士号iBSc ②授業、研究プロジェクト

前回に引き続き、イギリス医学部で1年間医学から離れて興味のある医療トピックについての理学士号を取得するiBScについてです!

今回は、私が去年免疫学・感染症学・細胞病理学のiBScを取得した際の授業や研究プロジェクトについて詳しく書きたいと思います。

 

医学部とは全く異なる授業

他のUCLの学部生と一緒に授業を受けたり、研究プロジェクトをレポートの形にまとめたりするので、医学部とは勉強スタイルが異なり、新しい人との交流もあったので新鮮でした。

1年間で計5つの授業を履修したのですが、特に面白かったのはViruses & Diseases(ウイルスと病気)とAutoimmunity & Transplantation (自己免疫疾患と移植)です。

Viruses & Diseases

何より教授が本当に知的好奇心に満ち溢れていて「ウイルス学についてもっと知りたい!」と思わせてくれる方だったので、履修しました。

授業中のディスカッションでも、他の生徒のアイデアと自分の意見が融合していく過程がとても楽しかったです。

この授業を履修している間にパンデミックが起こるとは思っていなかったのですが…笑

細胞レベルで感染について学んでいたので、勉強内容を現実世界の問題にタイムリーに落とし込んで理解を深められました。

Autoimmunity & Transplantation 

私は、腎移植手術を夏休みに見学するくらい移植手術に興味があります。

移植では、他人の臓器もしくは(骨髄にある)造血幹細胞を患者さんの体内に入れるので、正常な免疫システムはそれらを異物と認識し攻撃してしまいます。

これを「拒絶反応」と呼びます。

新しい組織が患者さんの体内で機能するように、移植を受けた患者さんは免疫抑制剤を服用してこの反応を防がなければいけません。

どのように新しい組織が免疫システムによって標的にされる仕組み、また免疫抑制剤が拒絶反応を防ぐメカニズムを学べたので、より理解が深まりました。

論文抄読ゼミ

授業外では、少人数のゼミで論文の基本的な読み方を学んだり、お互いに最近読んだ論文をプレゼンしあったりしていました。

初めてのエッセイ形式の試験(医学部では実技試験と選択式の筆記試験)は、結局オンラインで行われたということもあり中々大変でしたが、このゼミで論文に読み慣れていたので、課題の論文と自分の知識を融合させて論理的に議論を展開する力が少し伸びたと信じています。

 

研究プロジェクト

授業とは別に、半年強研究室に配属され、自分の興味に合った基礎研究のプロジェクトを行います。

UCL内のラボで研究を行う学生が多いのですが、私はFrancis Crick Instituteという、2020年ノーベル生理学賞を受賞したPeter Ratcliffe教授の研究室もある著名な研究施設で研究する機会に恵まれました。

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 私はここで、がん腫瘍の環境を取り巻く免疫細胞や基質細胞の配置が、肺がんの危険因子(喫煙など)や患者さんのプロフィール(年齢やがんのステージ)によってどのように変化し、また再発や予後にどのような影響を与えるか研究していました。

プログラミング言語をかじりながら機械学習を用いた画像分析ソフトを駆使して、何百枚もの肺がん画像を分析していきました。

研究室内で最終プレゼンを行って研究室長の教授から良いフィードバックをいただけた時や、論文としてまとめ終わった時は、非常に達成感がありました。

また、研究室の壁を越えて様々な研究者の方とお話する機会があったので、臨床医を目指して病院実習をこなすだけでは知りえないような医学研究の重要性や醍醐味を感じました。

 

まとめ

パンデミックの影響で、最後はリモートで研究を進めたりオンラインで試験を受けたりとバタバタして終わってしまったiBScですが、こうやって振り返ると「とても貴重な経験だったな」と改めて感じます。

基礎研究からは離れてしまっていますが、今取り組んでいる医療現場での研究に今後も継続的に関わっていくつもりです。

論文は頻繁に読まないと理解するスピードが遅くなりそうなので、目を通す習慣をつけないとなあ…。

医学部在籍中の学士号 iBSc ①学士号取得の意義

イギリスの医学部では、iBSc (intercalated BSc)といって1年間医師免許取得に向けた勉強から離れて、理学士号(BSc: Bachelor of Science)を取得するシステムがあります。

 

私が在籍しているUCLの医学部では、学士編入の学生以外3年次で全員iBScを行うことになっていて、約20ある選択肢から希望のコースを選択できます。

私は昨年Immunology, Infection and Cell Pathology (免疫学、感染症学、細胞病理学)のコースを選択し、BScを取得しました。

 

以下のページに私の体験談が載っています!

www.ucl.ac.uk

 

iBScが希望制もしくは制度として存在しない医学部に在籍していてもiBScを取得したい場合は、他の医学部のiBScコースに申し込んだり、(珍しいと思いますが)修士課程(MSc)を履修したりする医学生もいます。

医学生の間に1年間臨床医学から離れて研究面に触れるという機会は、日本の医学部にはないと思います。

イギリスでは医師免許取得に5年かかるので、iBScの1年間が最初からカリキュラムに組み込まれている医学部は卒業まで1年多く、計6年かかります。

余計に1年かかっても、私はiBScを取得することに大変意義があると考えています。

 

医学研究にキャリア早期に取り組める

医学研究というと医師になってから本格的に行うイメージがありますが、学生のうちから医学研究に興味を持ち将来どのように研究に携わっていきたいか考えておくことは大切です。

イギリスでは、

  • 複数の診療科を回る以外に研究にも携わる初期研修プログラム(Academic Foundation Programme)
  • 医学部を休学して行う3年間の博士課程(MBPhD)

等、医師としてのキャリア早期から研究に重きを置くプログラムが用意されているので、医学部低学年のうちにiBScで研究に没頭すると、将来これらのコースに進みたいか見極めやすくなると思います。

ちなみに、私は基礎研究にとてもやりがいを感じていたものの、正しい方向に進んでいるのか分からない中で研究し続けて成果を出さなければいけないという環境では、研究トピックに対する好奇心より焦燥感の方が大きくなってしまうと感じました。

そのため、医学部在籍中に博士課程に進学する選択はしませんでしたが、将来診療科を決めてから医学研究に打ち込む期間を取っても良いなと考えています。

 

初期研修、専門医課程のアプリケーションで有利

イギリスでは初期研修のマッチングや専門医課程のアプリケーションの際に、それまでの実績や成績に応じたポイントで順位付けが行われ、上位の人から希望する地区に配属されたり志望するポストに就いたりする仕組みになっています。

iBScの成績もこのポイント加算の対象で、iBScの1年間を通した成績によって、加点される点数が変わります。

(私の学年から、初期研修のマッチングでiBScの成績は考慮されないことになってしまいましたが…)

ちなみにアプリケーションにおいて研究面での実績を評価するセクションでは、iBScの他に、筆頭著者の論文の数や学会での口演やポスター発表の回数等が考慮されます。

そのため、臨床医にも研究に取り組む姿勢を求めていると思います。

 

医学部高学年での実習中に、臨床と研究両方に興味を持つ

iBScの1年間には、授業やゼミ、研究プロジェクトで毎日論文を読む習慣がつきます。

論文中に示されているデータの分析の仕方や論文の収集方法を身に着けておくことで、その後の臨床実習中に、興味のある診療科の先生に掛け合って臨床に根差した研究に携わる機会を掴みに行ったり、自ら研究につながりそうなトピックを探したりできると思います。

 

次回は私の体験談!

ここまで、イギリスの医学部で特徴的なiBScという制度をご紹介しましたが、次回は私が実際に免疫学・感染症学のiBScの1年間に履修していた授業、行っていた研究プロジェクトについて詳しく書きたいと思います!

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↑私がプロジェクトを行っていたロンドン、キングスクロス駅前にある研究施設です!上から見ると染色体の形になっているそうです。

 

コロナワクチン接種の体験談

イギリスでは、臨床実習を行う医学生も医療従事者として早めにワクチンを受けることができます。

なるべく多くの国民にまず1回目の接種を行うため、1回目を打った約10週間後に2回目を打つことになっています。

私は実習先の病院で、1月中旬に1回目、3月下旬に2回目を打ちました。

 

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↑接種会場で渡されるパンフレットと、接種記録カード(裏に接種した日時やワクチンのタイプが記載されています)

 

ワクチン接種まで

医療従事者用のワクチン予約サイトから、好きな日時を選んでオンラインで予約します。

特に体調面で接種に向けて準備しておくことはないのですが、国民保健サービスの登録番号、病院での登録番号、かかりつけ医の連絡先など、当日書類に記入する情報を事前にまとめておきました。

また、薬のアレルギーがある場合は、ワクチンの成分にアレルギー物質が含まれていないか担当の方に確認していただく必要があるので、薬の名前を事前に思い出しておくと当日スムーズです。

ワクチン接種会場で

まず受付を済ませたら、個人情報や↑の情報をその場でフォームに記入し、1つ目のブースに呼ばれるまで待ちます。

ワクチン接種に関する合意

1つ目のブースでは、

  • 書類の記入内容の確認
  • ワクチン接種に伴うリスクの説明
  • 重大な副作用が後日起こった場合に報告するシステムの説明
  • ワクチン接種後もソーシャルディスタンスやマスク着用ルールを守るよう忠告

を行い、ワクチン接種に関する合意を取ります。

ワクチン接種に合意すると、アレルギーの有無を確認した後、2つ目のブースに案内されます。

ちなみに、この1つ目のブースで担当だった方が大の日本好きで、ロンドンの美味しい焼き鳥屋さんを教えていただきました。笑

いよいよ注射!

2つ目のブースで、再度ワクチン接種への合意を確認したのち、注射します。

二の腕の方に近い部分に筋肉注射でワクチンを接種するのですが、1~2秒と一瞬で終わります。

10分間の経過観察

重篤なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)は、接種後数分で起こるとされているので、接種後10分間は接種会場内の椅子に座って過ごします。

 

ワクチン接種後

接種後は普段通りの生活を送って良いのですが、接種部位の痛みや体調不良を起こす場合もあります。

私の医学部の友達の中にも、まったく痛みがない人もいれば、発熱が3日間ほど続いた人もいるので、個人差が大きいです。

あくまで一例として、私の接種後の様子を書いておきます。

1回目の接種後

翌日に軽い腕の筋肉痛があっただけで、接種2日後からは特に違和感もありませんでした。

2回目の接種後

お昼ごろに接種したのですが、その日の夜に腕の筋肉痛と頭痛がありました。

翌朝になっても痛みが改善せず、念のため熱を測ったところ微熱があったので解熱剤(パラセタモール)を服用しました。
微熱は接種2日後に、腕の筋肉痛は接種3日後になくなりました。

私の周りでは、1回目より2回目の接種後の方が体調を崩す人が多いと感じています。

 

イギリスの感染・ワクチン接種状況

COVID-19の新規感染者は1日4000人台にまで減りました。

また、ついにイギリスの人口の半分がワクチンの1回目の接種を終えました。

ワクチン接種がこのペースでスムーズに進み、1月のような感染拡大が繰り返されずに規制が緩和されていくことを祈ります…!

しかし、フランスではロックダウンを全国に拡大するなど、ヨーロッパ全体ではまだまだ感染が収まる気配がないので、まだまだ気は抜けなさそうです。

COVID-19に振り回された今学期が終わりました

1月に始まったモジュールが、今日終わりました!

ちょうどイギリスが第2波に追われている時に、COVID-19の影響を直に受ける呼吸器内科、循環器内科、内分泌代謝・糖尿病内科、救急の4つの診療科で実習を行ってきたので、特に大変だったこと、身についたことをまとめておきたいと思います。

 

大変だったこと

病院のひっ迫による実習・授業の減少

COVID-19の感染拡大により、”Emergency”というモジュールにカリキュラムが今学期再編成され、頻繁に実習スケジュールが変わったり、オンライン授業が中止・振替になったりしました。

本来であれば、呼吸器内科と循環器内科それぞれの入院患者さんと外来患者さん両方を診る経験を積みますが、

  • 外来診察が無くなった
  • 2月下旬までほぼCOVID-19の患者さんばかり入院していた

という2つの理由から、結局3か月のモジュールのうち2か月はCOVID-19以外の疾患を診る機会があまりありませんでした。

また、呼吸器系または循環器系の疾患を見つけるための身体検査や聴診器の使い方を練習する際、普段ならBedside teaching(医学生が入院患者さんを診察する様子を医師の先生に評価していただく機会)があるのですが、感染防止の観点から今学期はありませんでした。

内分泌代謝・糖尿病内科においては、外来患者さんも入院患者さんも診る機会がなく、オンライン授業で知識をインプットするのみで終わってしまいました。

そのため、「身に着けるべきスキルが欠落しているのではないか」「行えていない実習分をどう補っていけば良いのか」と焦る気持ちが大きかったです。

 

実習・授業のスケジュールを何度も練り直してくださった先生方に感謝

しかし、病院がひっ迫している状況でも、私たちがなるべく多くの実習経験を積み、(録画ではなく)オンライン講義を受けられるように、先生方が何度もスケジュールを調整してくださいました。

パンデミック前の学生と比べると、確かに今学期は様々な疾患を目にする機会がなく、患者さんを診る時間も減っていましたが、それでも病院内の色々な場所で経験を積み、夜勤やOn call (緊急時の呼び出しのためずっと待機)など異なる勤務形態を体験できました。

 

 

身についたこと

臨床手技

オンラインの臨床手技の授業に加え、2月から少しずつ再開した少人数での対面セッションを通して、今学期は

を練習しました。

これらのスキルは、救急の実習で実際に患者さんに行う機会があったので、慣れてきたと思います!

ma-c-s.hatenablog.com

 

タイムマネジメント

スケジュールがころころ変わる実習や普段の課外活動に加え、今年に入ってから

  • ICUでのコロナ対応
  • オンライン開催の日本の学会での口演
  • 日本の医学生との学術誌レター執筆、提出
  • 新しい医療系学生グループでの活動

など新しいことに取り組んでいたので、時間を効率的に使いタスクをこなしていく能力が今まで以上に求められていたのではないかなと思います。

 

問診

救急の実習ではとても実践的な経験が積めました。

  1. 私がまず患者さんを問診し、簡単な身体検査を行う
  2. 先生に問診・身体検査の所見をプレゼンする
  3. 先生と一緒に患者さんのもとに戻り、症状をおさらいし今度のマネジメントについて話し合う
  4. 先生から私の問診についてフィードバックをいただく

という流れで丸1日過ごしていたので、それぞれの主訴に対して、どのような鑑別診断が挙げられるか、またその中から疾患を特定するためにどのような質問・検査が必要か、考える練習をしました。

学年末試験のOSCE(実技試験)では、5分で問診とプレゼンを終えなければいけないので、もっと経験を積んでいきたいです!

 

来学期も頑張ります!

これから2週間弱イースター休暇なので、遅れている分を取り戻したり後回しになっていた課外活動に取り組んだりしつつ、ちゃんと休養を取りたいと思います。

 

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 ↑イースターが近いので、スーパーには大きな卵型のチョコレートがたくさん並んでいます!!

 

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↑ロンドンでも桜(らしきもの)が満開です!日本の春が恋しいですが、イギリスで春を感じています。

チャリティー団体 SKIP ~低・中所得国の子どもの福祉プロジェクト~

私が医学部の学習と並行して行っている課外活動を、これから少しずつ紹介していきます!

それぞれの活動の意義や活動から得る学びを振り返ることで、今後の私の活動の方向性を考える機会にもしたいと思います。

 

まずは、私が大学1年の時から彼是3年以上続けている、学生主導のチャリティー団体での活動です。

イギリスでは非営利団体(チャリティー団体)の活動が本当に盛んで、Students for Kids International Projects (通称:SKIP)と呼ばれるこの団体もイングランドスコットランドのチャリティーとして登録されています。

 

Sustainable - Inclusive - Empowering #WeAreSKIP #SKIP2019 #SKIPHYPE #GlobalHealthIs

SKIP - Students for Kids International Projectsさんの投稿 2019年11月9日土曜日

 

活動目的・団体構造

団体のミッション
  1. 世界中の子どもたちとコミュニティを支援し、基本的な健康・福祉・教育の権利を守る
  2. コミュニティに根差した持続可能なプロジェクトの立案・継続を通して、将来変化を起こせる人材を育成する

と大きく分けて2つのミッションを掲げています。

もう少し具体的に活動内容を説明すると、大学支部がそれぞれ選んだ国で子どもの健康改善を目的としたプロジェクトを立ち上げ、毎年夏に学生ボランティアを現地へ派遣しています。

ボランティアを派遣できるのは夏のみであること、またミッションとしてプロジェクトの持続可能性を掲げていることから、現地のニーズに即したプロジェクトを現地NGOと一緒に立ち上げ、最終的にはSKIPの介入なしにプロジェクトが継続できる仕組みを作り上げることをゴールとしています。  

大学支部

大学支部はそれぞれ、

  1. プロジェクトを行う国の選定
  2. 国内の子どもの福祉に関するニーズ把握
  3. 現地NGOの選定
  4. プロジェクト立案
  5. プロジェクトの継続、成果のモニタリング
  6. プロジェクトゴールを達成したら、NGOと相談しつつ撤退

というサイクルの中で活動しています。

SKIPの大学支部は現在イギリス国内に12個あり、年2回の全体カンファレンス、年1度の年次総会で他の支部のメンバーと交流することができます。

National Committee, Trustees

支部レベルの経験を積むと、全国の支部をまとめるNational Committeeとして、支部のマネジメントやチャリティとしてのイベントの運営に携わることもできます。

さらに、社会人から構成されているTrustees(評議員会)が活動報告やより高いレベルでのアドバイスを行っています。

 

私がSKIPに加入した理由

もともと途上国医療に携わりたかったので、夏休みを利用した保健分野のフィールドワークを入学前から検討していました。

インターネットで検索して学生ボランティアの斡旋業者をいくつか見つけましたが、業者に支払う参加費がとても高い点や、一回きりの参加で継続性がない点に違和感を覚えました。

対してSKIPは、

  1. コミュニティのニーズを掴むための事前リサーチや現地調査を重視しており
  2. プロジェクト参加だけでなく、現地団体と協力してプロジェクトを立案するという実戦的な経験が積め
  3. 学生主導のチャリティなので組織運営にも携われる

といった魅力がありました。

 

今までの私の活動

私の大学(UCL)の支部での活動

大学1年生ではResearch&Developmentの担当として、2~3年生ではプロジェクトリーダーとして、UCL支部の活動を率いていました。

Come say hi at the RUMS Freshers Fair ! Happening 24 Sep 2019, 5.30pm to 7.00pm.

SKIP UCLさんの投稿 2019年9月24日火曜日

日本ではあまり聞かない名前かもしれませんが、UCL支部は、西アフリカにあるガンビアという小さい国でプロジェクトを行っています。

Pakalindingという小さな村で、母子保健・栄養に特化したプロジェクトを立案しました。

私自身ガンビアにはこれまで2回、それぞれ3週間ずつ行ったのですが、その時の体験についてまた今度詳しく書きたいと思います!

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↑グループメンバーで”SKIP”を文字ったポーズ!日陰がないので、容赦ない直射日光を浴びて過ごしていました…。

また、プロジェクト経費を集め、活動メンバーを増やす目的で、国際保健に関する講演会や募金活動も行っていました。

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支部リーダーとして、全国集会で支部の活動内容をプレゼンしました。

National Committeeでの活動

大学4年生の今年度は、初めてNational Committeeに加入して、イベントや定例ミーティングの開催を担うSecretary(書記、事務)を務めています。

www.skipkids.org.uk

そして、つい先週来年度のNational Committeeのメンバーを選出する年次総会がオンラインで開催され、私は希望していたTreasurer(財務管理)のポジションに就けることになりました!

 

SKIPのメンバーは本当に素敵な人が多く団体の雰囲気がとても心地よいので、 来年以降も関われることを嬉しく思います!

学術ジャーナルに初掲載!

私は今まで学会誌や医学雑誌に投稿する経験がなかったのですが、先日初めて「会員の声」として国際保健に関する学会誌に投稿した文章が採択されました!

 

投稿のきっかけとなったシンポジウム

昨年11月に開催された、グローバルヘルス合同大会 2020 大阪の学生シンポジウムで、パネリストの一人として登壇する機会をいただきました。

元々は大会名の通り大阪で開催される予定でしたが、昨年はオンライン開催となったので、私もロンドンから参加できました!

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シンポジウム前半では、3か国の医学生パンデミックにどのように対応したかをそれぞれ発表し、後半には全体のパネルディスカッションや質疑応答を行いました。

日本の医学生の方の発表から、病院実習が中止された分の時間を有効活用して、

  • 医療アプリを開発したり
  • 医学生の感染予防についての知識を向上させたり
  • 厚労省の調査に関わったり

と、出来ることに注力していたお話を伺い「すごいな~」と感心してばかりでした。

イギリスの医学生が病院内外で行ったボランティア活動について発表したところ、日本の大学教授の先生が興味を持ってくださったので、投稿してみようと思い立ちました。

 

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↑学生シンポジウムの様子です。イギリス午前4時前から参加したので、私だけ背景が暗いですね…笑

 

投稿の狙い

パンデミックを受けてイギリスの医学生が医療現場で働いていたことは、日本でも報道されていましたが、医療現場の逼迫を強調する意味合いが強かった気がします。

しかし、病院内での活動をするために、医学部や病院がどうやって医学生を募集したか、またどのようなサポートを提供したかについてはあまり知られていないと感じていました。

また、病院外でのボランティア活動、例えば

  • 医療従事者の生活のサポート(子守、買い物代行)
  • 医療情報の複数言語への翻訳
  • 世界中の学生団体との連携

といったことには、焦点が当たらなかったと思います。

そのため、日英の学生の反応の違いや大学が果たせる役割について、文章にまとめて日本語で発信することは有意義だと考えました。

 

日本国際保健医療学会での口演

その後、今回のレター投稿の内容や、医学生メンタルヘルス支援について、2月頭と3月頭に日本国際保健医療学会の地方会で口演の機会をいただきました。

学会発表は初めての経験で、質疑応答でどんな質問がされるかドキドキしていましたが、2回とも上手く行ったのではないかと思います!

1週間ほど前には、私の学会発表を聞いてくださった1人の医科大学の教授の先生が、日本の医学生との交流セッションを企画してくださったので、学会口演の時とは異なる視点からフィードバックをいただけました。

 

読んでいただけると嬉しいです!

シンポジウムの座長さんにたくさん助けていただきながら書き上げた原稿が、実際に学会誌に掲載されると思うと達成感を感じます!

短い文章ですので、以下のリンクから是非ご一読ください。

 

www.jstage.jst.go.jp

 

ロックダウン中のイギリスの最近の様子

ロンドンは、3月になって日が長くなってきました!

年末年始は午後3時には薄暗くなっていましたが、今は午後5時半頃まで明るいですし、少しでも日中に晴れ間がのぞく日が増えてきました。

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↑雲一つない青空だった日。といってもこの約2時間後には曇って雨が降っていましたが…。

 

COVID-19の蔓延状況

感染者数

変異株が急速に蔓延した1月頭には、週平均の1日の感染者数が6万人を超えることもあり、新規感染者数・死者数ともに世界ワースト1位だったイギリスですが、現在は6千人台まで1日の新規感染者数が減りました。

私の実習先の病院では、ピーク時に緊急治療室で病床数のおよそ3倍の患者さんを受け入れていましたが、現在は病床数程度まで減ってきたと聞いています。

ワクチン接種

イギリス政府がかなり力を入れてワクチン接種を進めているので、これまでにイギリス国民の38%(約2400万人)が1度目の接種を、2.5%(約150万人)が2回目の接種を終えています。

Pfizer, AstraZeneca, Modernaの3社のワクチンを提供していますが、どれが当たるかは接種時までわからないようです。

医学生は医療従事者と同じく優先的にワクチンを接種できたので、私も1月中旬に1回目のPfizerのワクチンを実習先の病院で受けました。

Pfizer社は、1回目の2~3週後に2回目を接種するよう推奨していますが、イギリスではなるべく多くの人にワクチンを行き渡らせるために、2回目の接種は1回目の約10週間後になっています。

そんなに時間を空けて大丈夫なのかと心配していましたが、先日イスラエルで行われた研究で「Pfizerのワクチンを1回打っただけで85%の効果が得られる」と発表されたので、少し安堵しました。

 

ロックダウン段階解除のスケジュール

イギリスでは年始から全土のロックダウン措置が敷かれていますが、6月までに段階的に解除されていくと先月末発表されました。

  • 3月上旬:学校再開、別世帯の1人と屋外で会える
  • 3月末:屋外スポーツの再開、6人以内または2世帯で屋外で集まれる
  • 4月中旬:美容院・小売店・公共施設の再開、レストランの屋外営業再開
  • 5月中旬:レストランの屋内営業再開、1000人以内の屋内イベント・4000人以内の屋外イベントの再開
  • 6月下旬:完全解除

といったスケジュールがイギリス政府によって示されました。

9月に新学年が始まってから学生団体の活動がすべてオンラインで行われているので、早ければあと1か月後から、一緒に活動しているメンバーとご飯に行けることが楽しみです!!

実習に行く以外あまり外出していないので、久しぶりにロンドンの中心街で気晴らししたいなとも思います。

ただ、ワクチン接種が予定通り進まなかったり、新しい変異株が流行したり、入院患者数や感染者数が急増したりすると、このスケジュールより解除が遅れてしまうので、まだまだ油断禁物です。

 

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 ↑生活必需品を扱うお店以外は現在閉まっています。文房具屋さんの装飾が、いまだに12月初旬のクリスマスセールのままです。

 

街の様子

天気が良くなってきたうえにロックダウンの終わりが待ちきれないからか、(屋外での接触がまだ許されていなかった)先月末の土日には広い公園でピクニックを楽しむ人が多かったようです。

www.standard.co.uk

イギリスでは屋外でマスクをしている人が少ないので、感染が再拡大しないよう祈るばかりです…!