まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部6年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

ご無沙汰しています…!近況報告

ケープタウンでの実習から早1年弱、完全に更新が滞ってしまっていたのですが、イギリスでの医学部の様子や医師の働き方の情報を探してこのブログに辿りつく方もいらっしゃると(人づてだったり直接だったり)聞くので、久しぶりに更新することにしました。

 

①医学部卒業

もう10か月も前のことになりますが、昨年7月にUniversity College London iBSc Medicineを卒業しました!

卒業に伴い、大学在籍中ずっと奨学金をいただいていた江副記念リクルート財団のホームページに卒業レポートを掲載していただきました。

写真も取り入れながらロンドンでの大学生活を振り返ったので、読んでいただけると嬉しいです。

www.recruit-foundation.org

このまとめのレポートを書くにあたり、財団への活動報告として毎月書いていたレポート(計約88000字...!)を読み返したところ、当時の様々な記憶が蘇って懐かしい気持ちになり、6年の月日を実感し、やっと卒業の実感が湧きました。

 

②初期研修

現在はイングランドのとある病院で初期研修医として働いています。

イギリスの初期研修は2年間で6つの科をそれぞれ4か月ずつ回るのですが、私は、

  • 1年目:消化器外科、内分泌代謝内科、老年内科(現在)
  • 2年目:小児科、救急外来、精神科

を回るプログラムにマッチしました。

イギリスの初期研修の仕組みや必要な試験等についてはまだブログでお話ししていなかったかと思うのでプロセスは割愛しますが、私は、

  • 6年もロンドンにいたので違う所に住んでみたいが、ロンドンに日帰りで帰ってこれる距離
  • (医学部在学中は小児科が一番楽しかったので)責任がより出てくる、かつ3年目以降のアプリケーションが始まる前、つまり初期研修2年目第1ブロックに小児科を回れるプログラム

という観点から病院・プログラムの順位付けを行いました。

この辺りには初期研修が始まるまで来たことがなかったのですが、天候が許せばお散歩が楽しめるのどかな地域で、病院にも温かい方が多く、NHSの中ではなかなか働きやすい方なのではないかと思います。(紙のカルテ、使いづらく作動が遅いアプリケーションなどハード面は課題が多いですが…笑)

コンサルタント(病棟で一番上の専門医・指導医の先生)が接しやすい方が多く、そのおかげで病棟チームの雰囲気も良いので、分からない・出来ないところは先輩の先生を頼りながら私なりに日々頑張っています。

大学卒業したての新米医師としては、やはり直属の先輩医師との関係性や、看護師さんや理学療法士作業療法士さんといった他職種とのチームワークが勤務中の心理的安全性に直結するので、打ち解けやすい方が多い今の環境は恵まれていますね!

 

③日本の医師免許

イギリスで初期研修を終え、その後も数年イギリスに残ることを現時点では検討していますが、その間に日本の医師免許も取得できればと思っています。

オンコールや夜勤のシフトで生活が不規則ななか勉強時間を確保することと、イギリスでのキャリア形成と両立して準備を進めることが喫緊の課題ですが、出来る限り頑張ります!

 

最後に:

嬉しいことに、最近イギリスでの臨床に興味のある医学生・医師の方々に対面でお会いする機会が立て続けにあり、びっくりしています。

課題が山積しているイギリスの医療ですが、良いことも悪いことも、今後は初期研修医の視点から(!)お伝えできればと思います。