まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部6年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

イギリスへの入国記録(2020年1月)

日本に年末帰国していて、当初の予定より1週間ほど遅れてロンドンに戻ってきました。

ほぼ2週間の自己隔離で終わった冬休みでしたが、ゆっくり過ごしていたので精神的にリフレッシュできました。
ロックダウンに加えてmajor incident(重大事態)が宣言されたばかりのロンドンですが、身体・精神の健康を大切にしつつ、実習やコロナ対応頑張ります!

www.theguardian.com

私が羽田からヒースローまで移動した際の1月上旬の状況について記録しておきます。

 

事前準備

どの国から入国するかや国籍・ビザの種類に関わらず、渡英者はPassenger locator formイギリス入国48時間以内にオンラインで提出する必要があります。

記入する内容は、

  • 渡航に際して必要な基本的な情報(例:パスポート、渡英目的)
  • フライトにまつわる情報(例:飛行機の便・座席)
  • 渡英後に関する情報(例:自己隔離が必要か、不要な場合はその理由、イギリス入国10日以内の滞在国一覧、緊急連絡先、イギリスでの滞在先)

などです。

また、フライトに関する情報は直前に確認するべきです。私の飛行機は直前に機材が変更されたようで、座席番号が変わっていました。↑のフォームに記入する内容に影響するので、気づいて良かった!

 

渡英当日

チェックイン・搭乗前

いつもオンラインチェックインを済ませてから空港に行くので、大きな違いはありませんでした。チェックインカウンターで、Passenger locator formの内容を確認されるので、スマホの画面にさっと出せるようにしておくか、記入したものを印刷して持っていくようにすると安心です。

ちなみに空港の稼働状況ですが、前回8月末に渡英した時より今回の方が何便か多く飛んでいて、また免税店も一部開いていました。(それでもキャンセル便が圧倒的に多いですが…)

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搭乗・機内

通常はFrequent flyersが優先搭乗できますが、現在は座席位置によるグループごとに順番に搭乗します。一応6グループに分けられていたようですが、搭乗客が少なかったため前半グループと後半グループに分かれて搭乗しました。

びっくりしたのですが、ビジネスクラスの方が混んでいて、逆にエコノミークラスはがらがらでした。人数が少なかったので、CAさんが個別に希望を聞いて飲み物や食事を配膳してくださいました。

他にいつもと違ったことは、

  • アルコール消毒のお手拭きが渡されたり
  • 紙の雑誌や新聞、機内サービスのメニューが無かったり
  • 換気の頻度について説明・毎食後マスク着用のお願いのアナウンスが流れたり
  • Travel corridor listの国からイギリスに入国する際の注意事項が記載された紙が配られたり

といったことでしょうか。

 

渡英後

自主隔離は必要?

現在、感染数が多い国にイギリス入国10日以前に滞在した(乗り継ぎを含む)場合は、10日間の自己隔離が必要とされています。しかし、南アフリカやその周辺国に滞在歴がある場合を除いて、自己隔離が必要な国を出てから5日目に陰性の結果が出れば、その時点で隔離終了となります。

イギリス政府が国ごとの感染状況を注視していて、Travel corridor list(感染者数が少なく隔離が免除になる国のリスト)は結構頻繁に更新されています。日本は今のところこのリストに含まれているため、日本から直行便で向かう場合、渡英後の自主隔離は必要ありません。

ヨーロッパの多くの国は隔離の対象になっているので、乗り継ぎ便には注意が必要です。

大学の新学期に向けて

UCLでは、クリスマス休暇のため帰省する学生に対し、規制直前にLateral flow test(LFT)を受けることを推奨し、キャンパスで検査体制を整えていました。

同様に、2学期に向けてキャンパスや学生寮に戻る際も、LFTを受ける必要があります。LFTはPCR検査より感度が低いので、日にちをあけて2回受けることになっています。

私は、実習先の病院でスタッフ用LFTを簡単に受けられます。

 

今後

海外からの(少なくともイングランドへの)渡航者全員に対して、出国前72時間以内の陰性証明を要求するようです。

www.bbc.co.uk

もし日本が今後感染者が増え続けると、渡英する際に陰性証明+10日間自己隔離が必要になるかもしれません。

日本に帰国した時には、既に陰性証明+2週間自己隔離が必要とされているので、中々両国の行き来は難しい状況が続きそうです...。