まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部6年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

バーミンガムでの家庭医実習 ①実習前半

更新できていなかった6年生の実習後半について書いていこうと思います!

 

今年1月頭にイギリスに戻ってきてから、ロンドンを初めて離れてバーミンガムでGP(家庭医)実習を1か月間行っていました。

新鮮な発見がたくさんあった1か月だったので、実習の内容やAir BnBでのシェアハウス生活の様子などをお伝えできればなと思います。

 

↑1週間ほど毎朝雪が積もっている期間がありました!ロンドンから電車で1時間半ほどの距離なので気のせいかもしれませんが笑、ロンドンより寒いと感じました。

 

GP実習の内容

ロンドンからバーミンガムに向かうのに鉄道会社のストライキで余計に1日かかってしまいましたが、到着翌日から実習が始まりました。

クリニックには医師以外にも、Physician Assistant (医師の監督のもと医療行為ができる職)、看護師、受付、クリニックマネージャー、病院との連携対応、などたくさんのスタッフがいて、担当が細かく分かれていました。

パソコン上で個人間のメッセージのやり取りができるので、小さい困りごとについてもコミュニケーションが円滑に取られている印象を受けました。

 

計4週間の実習だったのですが、前半は色々な先生の診察を見学したり、電話でのフォローアップなどを練習したりしました。

先生によって患者さんへのアプローチの仕方が違うので、それぞれの個性と経験が反映された診察スタイルを比較することで、それぞれの先生から得た学びを自分自身の診察スタイルに生かすことができます。

また、私が実習をしたGPには糖尿病専門の看護師さんがいて、定期的な血糖値や合併症(腎障害、網膜症、神経障害、足病変など)のチェック、生活習慣のカウンセリング、薬の効果の評価を包括的に行っていました。

糖尿病のマネジメントでは、

  • 病気が起きるのを防ぐ(=血糖値が高くなりすぎるのを防ぐ)primary prevention
  • 病気を早期発見し、起きてしまった病気の合併症を食い止めるsecondary prevention

の両方が肝なので、医師の先生の限られた診察時間では足りない分のサポートをこうやって専門の看護師の方が担い、必要に応じて医師にフィードバックするシステムはとても効果的だと思いました。

また、血液検査専門のスタッフの方もいらっしゃるので、その方の隣で次から次へと採血して、手技の練習を重ねる日もありました。

 

↑土日には隣町のCoventry(コヴェントリー)の探検もしました!

 

次回は、より本格的な実習後半の様子や、受け持っていたプロジェクトについて書こうと思います!