医学部生がリーダーシップを学ぶ1日 ~前編~
お久しぶりです…!少しブログをお休みしていた先月は、イースター休暇と三連休を使って、それぞれケニアとドイツに行ってきました。
またその様子もお伝えできればと思いますが、今回と次回は(はるか昔に感じられる💦)GP実習期間中に設けられた、Leadership Dayについてまとめたいと思います。
この日は1日病院内のレクチャーホールやセミナー室を使って、同級生と様々なアクティビティに取り組みながらお互いの特性を評価しあったり、自分の性格を分析したりしました。
医学部のカリキュラムに含める意味
現行の医学部のカリキュラムでは医学知識や臨床能力を重点的に鍛える代わりに、リーダーシップといった対人スキルを伸ばす機会が少ないことが課題として挙げられています。
実際の医療現場では、チームで治療にあたるときや臨床研究を行うときにリーダーシップやチームワークが不可欠であるため、医学生がリーダーシップの概念を学ぶことで、イギリスの国民保健サービス(NHS)をより良いものにすべく自主的に動ける人材になることが期待されています。
様々なリーダーシップの形
まず1日の始めに、リーダーシップ理論に関するレクチャーがありました。
ダニエル・ゴールマンが提唱した6つのリーダーシップの形、すなわち
- ビジョン型 (visionary)
- コーチ型 (coaching)
- 民主型 (democratic)
- 関係重視型 (affiliative)
- 先導型 (pacesetting)
- 強制型 (coercive)
それぞれについて臨床現場におけるどんな場面で有効かを話し合い、場面やチームのダイナミクスによって使い分けが肝要ということを学びました。
以下のリンクに、それぞれの特徴が簡単にまとめられています。
自己性格診断
Big Fiveという無料ツールを使って、事前に120問の質問に答える宿題がありました。
科学的にも検証されているこのテストの結果は大きく分けて、
- 経験への開放性 (Openness to experience)
- 誠実性 (Conscientiousness)
- 外向性 (Extraversion)
- 協調性 (Agreeableness)
- 神経症的性格 (Neuroticism)
の5項目で表示され、参加学生の中で相対的にスコアが低い人と高い人で結果の認識について意見交換をしました。
協調性のスコアは、学生全員が100点満点中80点以上と非常に高く、私が大学生活を楽しめている一因だと思いました。
私は外交性がグループの中で2番目に高く自分でも意外でしたが、おそらく異なる文化圏を探検することが好きで、自分のコンフォートゾーンの外に出ることを躊躇わない性格が現れているのかと思います。
話す言語や置かれたコミュニティの雰囲気によって、性格が少し変わる自覚があると伝えたところ、母語以外で医学を学ぶ留学生ならではの視点だと先生の関心に刺さったようでした。笑
次回に続きます!
ロンドンも暖かく晴れの日が増えてきました!気づけばもう5月半ば…