まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部6年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

医学部生がリーダーシップを学ぶ1日 ~後編~

前回に引き続き、医学部で1日かけて行われたリーダーシップ研修の様子をお伝えします!

午前中は大人数でのレクチャーや自己分析を行い、午後はグループごとに個別評価とフィードバック練習を行いました。

 

チームタスクにおけるパフォーマンス評価

2チームに分かれて相手のチームメンバーの担当を一人一人決めたあと、チームごとに決められたタスクに取り組む様子を観察し、全体での振り返りと個別評価をおこないました。
私のチームは、最初に別室でレゴの模型を全員で30秒見た後、10分間の制限時間の間に各自15秒ずつ見に行く権利を行使しながら、できる限り手元のレゴで再現するというものでした。
焦っていると10分は本当に短く、6割方完成したところで時間切れになってしまいました。
すると、監督していた先生や同級生から「あなたは人一倍動いていたし、あなたの発言を他メンバーは一度黙って聞いていたから、あなたが時間管理まで声を掛けられればより完成に近づいていたと思う」とフィードバックを受け、その場で組んだチームでの自分の立ち位置の掴み方の難しさを痛感しました。

 

建設的なフィードバックの練習

私たちの実習中のプレゼン、身体診察でも以下のような方式で医師の先生からフィードバックをいただくことが多いです。


インタビュー方式
  1. (学生)上手くいったと自分で考える点を話す
  2. (先生)評価できる点を伝える
  3. (学生)上手くいかなかったと自分で考える点を話す
  4. (先生)改善できる点を伝える
  5. (学生)次回同じ状況に置かれたら工夫すること、そのために準備できることを話す

というように、評価されている本人の振り返りを重視します。


サンドイッチ方式

評価できる点 →改善すべき点 →評価できる点

というように、評価できる点で改善できる点を「サンドイッチ」することで、受け取る相手にネガティブな印象を押し付けない工夫をした伝え方です。

 

Leadership Dayのまとめ

一臨床医としての立場を超えて、より良い保健医療の形を追求していきたいので、医学部でリーダーシップについて扱う機会をとても楽しみにしていました。
もちろんこの1日でリーダーシップが飛躍的に伸びたわけではありませんが、今回学んだツールや考え方を課外活動やグループワークなどで使いこなして、より高みを目指せるチームを模索する姿勢を取り続けたいと思います。

 

(おまけ)25歳以下対象ロイヤル・オペラ・ハウスの割引チケットについて

昨年からロンドンにあるロイヤル・オペラ・ハウスで、バレエやオペラの公演を25歳以下であれば席のランクに関わらず一律25ポンドで鑑賞できるサービスが始まりました!

全ての公演が対象ではありませんが、本来であれば200ポンドを超えるような席も25ポンドで観れてしまうので、本当にお得です!

私も、2月にバレエのロミオとジュリエット、4月にオペラの椿姫、5月にバレエの白鳥の湖を鑑賞しました。

実習や日々の雑念から離れることができて、とても優雅な気持ちになります。笑

26歳の誕生日を迎えるまであと2年間弱、色々な公演に足を運んでみたいです!