まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部5年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

実習を経た精神科に対する印象の変化

この3週間、精神科の病棟で実習をおこなってきました。

今年の始めの授業で「精神科の実習では、聴診器や名札を首から下げて病棟内を歩かないでください。患者さんにもしかしたら首を絞められるかもしれないから。」と実習担当の先生に言われたこともあり、実習開始前は不安がありました。

 

想像していたよりずっと明るい雰囲気でした!

実際に実習を始めてみると、私が過ごした病棟では、

  • 患者さんがそれぞれのペースで精神疾患に向き合い乗り越えていくために、どのようなサポート(治療やモニタリング)が出来るか
  • 病棟という共同生活スペースを快適にするにはどんな改善が必要か

とチーム一丸となって考える機会が多く、抱いていた精神科の印象よりずっと明るくオープンな雰囲気でした。

また、

  • 患者さんのマネジメント会議で医学生として発言したり、
  • 看護師の方にご指導いただきながら臨床手技を行ったり、
  • ヘルスケアアシスタントの方の同伴のもと、患者さんと病歴や治療方針について対話したり

医学生として貢献できることもたくさんありました。

毎朝病棟スタッフ全員で行うミーティングでは、「名前・役職・病棟で安全と感じるか」を一人ずつ発言していきます。

スタッフもしくは患者さんに危険が及ぶと感じた出来事があればすぐに全体で共有できますし、忙しいと軽視しがちな自分の感情を振り返る機会になっていると感じました。

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↑10月末は晴れている日が多く、実習中のお昼休みには近くの公園でお散歩をしてリフレッシュしていました!

 

実習中に担当していたこと

心電図

驚くことに、精神科の実習で一番担当することが多かったのは心電図でした。

抗うつ薬抗精神病薬の中には、心電図の波形のQT間隔を延長させてしまうものが多くあり、このQT間隔が長くなりすぎると心室細動や突然死のリスクが高くなってしまいます。

そのため、心電図で頻繁にQT間隔をモニタリングして、薬の副作用のリスクが効果を上回らないように量を調整する必要があります。

また、不安障害から胸の痛みを訴える患者さんもいたので、この場合は心臓の疾患を併発していないか確認するために心電図を行いました。

心電図を取る際には胸や手足首に電極シールを貼るのですが、綺麗な波形を取るためには正しい位置にシールを貼り、じっとしてもらわなければいけません。

精神疾患を持つ患者さんは低体重の方から肥満の方まで体形が様々で、また静止することが難しい患者さんもいましたが、この実習中にどんな患者さんでもきちんと心電図を取れるようになったと思います。

研修医の先生の補助

心電図の他には、患者さんの心拍数・酸素飽和度・血圧・体温・呼吸数といった数値を測って記録したり、採血したりして研修医の先生のタスクを補助していることが多かったです。

また、身体疾患のマネジメントについて病院内の他の診療科とやり取りをしたり、身体検査を受ける精神患者さんに対して検査の準備や内容について簡単な言葉で説明したりして、医療スタッフや患者さんとのコミュニケーションも実践に移すことができました。

 

次回は精神科実習の振り返り

精神科の実習を通して色々考えることがあったので、次回しっかり書き記したいと思います!

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↑ハロウィンが終わりクリスマス商品がスーパーに増えました!チョコレートが本当に種類豊富で、いつも後ろ髪を引かれています。笑