イギリス医学部生の夏休み ③サマーコース編
前回は、私が夏休み中に取り組んだアカデミックな課外活動の中から、インターンシップ系のものをいくつか紹介しました。
今回は、私がイギリスや日本で参加してきたサマーコースについて書きたいと思います。
イギリスの大学・組織のサマーコース
イギリスの大学では、在籍する学生以外も参加できるサマーコースがいくつか開催されています。
期間や具体的な対象者、値段などは大学や分野によって様々です。
グローバルヘルスに関するサマーコース
Imperial College Londonというロンドン大学グループの中で理系に強い大学によって開催されました。
2週間にわたって、学部課程から博士課程まで様々な参加者と一緒に、世界的な保健分野の取り組みや低中所得国で特に多い疾患について体系的な知識を身に着けました。
↑お昼休みには、コースメイトと近くの広場で談笑しながらランチしました!
Global Citizenship Programme
これは私が在籍するUCLによって開催されている学部生向けの無料サマーコースで、
などの設定されているトピックから、好きなものを選んで他の学部の学生と一緒に解決策を考えます。
私は3年前に参加した際に、感染症蔓延時の医療アクセス格差について啓発するビデオを作成しました。
日本での緩和医療セミナー
医学部1年次に履修した死や最期に関するゼミで日本固有の死生観にとても興味を持ったので、日本緩和医療学会主催の医学生・若手医師向けの緩和医療セミナーに参加しました。
緩和医療分野で働かれている日本の医師の先生や医学生とお話して、ホスピス発祥の地であるイギリスでは緩和医療に関する議論が活発なだけでなく、患者さんのコミュニケーションを医学生時代から重視していると分かりました。
5年生では1週間程と短いですが緩和医療で実習があるので、患者さんとの対話に重きを置きコミュニケーションスキルを伸ばしたいと思います。
番外編:コソボでの平和学サマーセミナー
医学部に入る直前の夏休みなので番外編になりますが、高校の国際政治の授業で平和学にとても興味を持ったので、紛争の歴史を持つコソボでのサマースクールに参加しました。
コソボの前大統領が講師に来てくださったり国会議事堂に立ち入ったりととても内容の濃いプログラムで、奨学金(参加費補助)もいただけます!