イギリス医学部生の夏休み ②インターン編
今回は、以前ご紹介した西アフリカのガンビアでのリサーチ以外に、私が医学部の夏休みに参加してきた様々な課外活動の中から、インターン系の活動をまとめたいと思います。
今後、サマーコースや夏休み中の旅行についても紹介したいと思います。
京都大学iPS細胞研究所での研究インターン (2019)
山中伸弥教授が所長を勤めていらっしゃるiPS細胞研究所では、毎年夏に大学生向け研究インターンの機会が提供されています。
日本の大学生と海外の大学生で枠が別だったので、私は日本人でありながら海外大学生として参加しイギリス人のスーパーバイザーの下研究を行いました。
基礎研究に携わるのは初めてだったので、実験器具の使い方やプレゼンの作り方を一から丁寧に教えていただきました。
とても褒めるのが上手で明るいスーパーバイザーだったので、毎日楽しんで新しいことにチャレンジでき、学びが多いインターンシップでした。
週末には神戸や京都も観光しました。
↑夏の京都らしく浴衣を着て散策し、人気のかき氷も食べました!
手術見学(2018)
私はもともと外科に興味があるのですが、UCLの医学部では1-3年次に手術を見学する機会がありません。
そのため、医学生向け外科カンファレンスに参加した際に知り合った外科医の先生に頼んで、夏休みに3週間ほど特に興味があった移植外科で手術を見学させていただきました。
当時は2年生だったので見学しかできませんでしたが、ダヴィンチという手術支援ロボットを使った移植手術に医学生低学年で立ち会えたのはとても貴重な経験でした。
しかし、ドナーから腎臓を取り出しレシピエントの体内に入れるまでほぼ休みなしで合計9時間近くに亘ったので、初めての手術見学でとても疲れました。笑
↑大学近くのSt.Pancras駅の建物は夏の青空に映えます!
医療コンサルティング会社インターン(2020)
イギリスで純粋に医学を学ぶだけでは触れることのない、医療マネジメントや日本の医療事情について学びたいと思い、東京の医療コンサル会社で1か月弱インターンシップを行いました。
コンサルティングという視点から医療を考えることがとても新鮮でした。
また、イギリスでは公的病院が多く病院スタッフに経営における裁量がないので、私には「病院経営」というコンセプト自体が新しかったです。
コロナ禍で現地に中々向かえない中でも、コンサルタントの方が相手の病院側の方とこまめに連絡を取り、ニーズを探っている姿が印象的でした。
- オンラインデータベースや依頼先の病院から必要なデータを集め、
- データを分析して結論を出し、
- 地域医療の将来性を鑑みて病院経営の方針を提案する
というプロセスを体験し、地域の医療ニーズに合わせて病院と協力して案を練っていくことにとてもやりがいを感じました。