まーしーのロンドン大医学部生活

University College London医学部6年生のロンドン生活、医学部での経験をお伝えします!(内容は個人の見解に基づくものであり、所属組織・その他団体と一切関係ありません)

年に一度の医学部試験

先月末の年に一度の試験を経て、無事5年生への進級が決まりました!

UCLの医学部では1年間学んだ内容がまとめて学年末試験で試されるので、試験範囲がとても広いです。

私は去年9月に4年生になり病院での臨床実習を始めたので、3年生までの座学とは違う学びの形式に切り替わって初めての試験でした。

パンデミックの影響で、患者さんを一度も診ることなく終了した診療科や、コロナの患者さんばかり診ていた診療科もありましたが、患者さんと対話する時間を大切して充実した時間を過ごせたと思います。

私の医学部で行われる、実技試験と筆記試験について説明します。

 

実技試験

実技試験では、1分間の準備時間のあと5分もしくは10分間のパフォーマンスを行います。
2日に亘って行われ、1日目では5分間のタスクを8つ、2日目では10分間のタスクを4つ行いました。
課されるタスクも様々で、

  • 患者さんに問診を行い今後のマネジメントプランを立てる
  • 呼吸器系、循環器系、消化器系、神経系の身体検査を行う
  • 決断能力が欠如した患者さん(例:重度の認知症、頭部外傷)の治療方針の決定方法について、患者さんの親族(役)に説明する
  • 救急アセスメントと適切な処置を行う
  • 手術前後の入院患者さんに適切な薬を処方する

など、診療科ごとの正確な知識が求められるものもコミュニケーション等のソフトスキルが試されるものもあります。
特に、患者さんへの対応の慣れや身体検査のスムーズさは一朝一夕で身に付くものではなく、実習でどれだけ意欲的にチャンスをものにしてきたかが如実に現れると感じました。

 

筆記試験

5択の選択式問題なので一見実技試験より簡単そうに思えますが、「正しい選択肢を選ぶ」というより「最も適切な選択肢を選ぶ」形式なので、私はよく2択でとても迷います。笑
今年は筆記試験はオンラインで行われ、私たち4年生は試験中の監視がなかったので、実質open book(ノート等参照可)形式の試験でした。
しかし時間制限があるので、結局ちゃんと知識が入っていないと正答率は上がらないと思います。

 

来年度に向けて

もう今月末から5年生が始まるので、臨床実習2年目に向けていくつか目標を示しておこうと思います。

小さな目標をこまめに設定する

実習の勝手も分かってきたので、漠然とした年毎・学期毎の目標を、得たい経験や練習したいスキルといった日々の小さな目標に落とし込むことで、より限られた実習の時間を有効活用したいと思います。

課外活動と勉強のバランスを意識して、時間を効率的に使う

4年生は課外活動でチャンスに恵まれたこともあり、実習以外での普段の勉強時間が十分に取れなかった(もしくは取れていても勉強方法が非効率的だった)と感じているので、まずもっと勉強時間を確保したいと思います。

実習からの良いリフレッシュになりますが、例えば昨年のように土日ずっと課外活動のことをやっているのは問題ですよね💦

課外活動と勉強にそれぞれどのくらい時間を実際費やしているのかまず可視化して、そのうえで勉強面では知識のアウトプットにもっと時間を割きたいと思います。

趣味の時間をしっかり取る

オンライン交流が普及したこともあり様々な方とお話する機会があるのですが、多趣味な方や様々なことにアンテナを張っている方は話題の幅が広くて憧れます。

  • 様々な分野の本を読む
  • 手芸、料理などにちゃんと時間を割く
  • ロンドンの様々な美術館や博物館を訪ねる

また、運動習慣をつけるために、まずはお散歩やダンスで体力を取り戻したいです!

 

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↑ブログの内容と関係ないですが笑、イギリスでよく見る路面の八百屋さんの様子です~